経理のお話。未払金 と 未払費用 の違いって何?

こんにちは。

吉田町と野毛を愛する横浜市中区(馬車道・関内)で開業中の税理士しのはらともあきです。

本日のブログは・・・。

この業界で10年超お仕事をしていますと、色々な決算書を見る事があります。

 

そんな中で未払金と未払費用の違いって何だろう?って疑問に解決します。

ってそんな事を書かせて頂きます。

しのくん

そういえば経理のカテゴリーでブログ書いていなかったのでカテゴリー増やしました。
わん!(そうね。グルメリポートとかばっかり書いてても何者!?って感じだからね。ちゃんと税務や会計についての記事も書きなさいよ。)

はぐみ

しのくん

そうですね。。でも準備が必要で疲れるんだもん(本音)
わん!(あなたは税理士よ。専門家の自覚を持ちなさい。あなたが世に発信すべきはコッペパンの情報では無いはずよ!※昨日のブログ)

はぐみ

結論:未払金と未払費用の違いは「継続的な役務提供であるかどうか」です。

しのくん

こういうのはズバリ結論から!という事で、結論としましては、継続的な役務提供の有無で未払金と未払費用とを区別します。未払金は単発。未払費用は継続的なものと考えて頂ければ良いです。
わん!(文字だけだとちょっと分かりにくいので具体例プリーズ。)

はぐみ

未払費用の具体例は、水道光熱費とかお給料の支払いとか家賃の支払等

しのくん

未払費用として計上すべき内容は、電気ガス水道などの光熱費やお給料(当月分を翌月払するケース等)や毎月の事務所や店舗の家賃とかです。

[借方] 水道光熱費   [貸方] 未払費用

[借方] 給与手当    [貸方] 未払費用

[借方] 地代家賃    [貸方] 未払費用

わん!(単発では無く、継続的に発生するものという事だわね。)

はぐみ

しのくん

決算書を見てみるとあべこべになっているケースが結構あります。本当は一応ルールがありますよ。

未払金の具体例は、固定資産の購入、自動車等の分割払い、株式などの購入等

しのくん

未払金として計上すべき内容は、固定資産の購入(分割なども含む)や株式などの購入とかです。これからは毎月継続するような取引では無いですよね。継続しない単発の取引は未払金なんだと考えて頂けると良いと思います。

[借方] 建物      [貸方] 未払金

[借方] 建物附属設備  [貸方] 未払金

[借方] 車両運搬具   [貸方] 未払金 ※カーローンで60回払いとかそういう場合もコレ!

[借方] 関係会社株式  [貸方] 未払金 ※株式の取得等もコレ!

わん!(単発のものがこっちなのね。まあでも同じ負債だし、そこまで神経質にならんでも良いんじゃない?)

はぐみ

しのくん

そういう思考でおそらく区分けがあいまいなケースがあるのだと思います。でも区分する意味はあると思いますよ。

区分するメリットは性質の違いを財務諸表に表現出来るからです。

しのくん

企業会計原則注解5で区分しろって書いてあるから区分するっていうのは説得力が無いので、区分するメリットを考えてみますと。

確かに両方とも流動負債ではあります。

ただ、未払費用は常に資金繰り予測の中では常に加味すべき内容です。

他方、未払金は固定資産の投資計画の有無によって加味すべき内容です。

もし3ヶ月後に自家用車を24ヶ月の分割で購入するのであれば、

24ヶ月間は未払金の支払が生じますが、その後完済すれば終了です。

ただ未払費用となる光熱費や人件費などは常に事業を継続している限り

資金繰りに加味すべきものです。

よって債務の性質を区分しておかないと会社の資金繰りのチェックをする際に

不都合が生じます。よって区分しておいた方が絶対に財務諸表が見やすくなるので

区分する事をオススメします。

わん!(わかったわ。じゃあ会計ソフトに入力する時にこれからはちゃんと科目を分けるわ。)

はぐみ

しのくん

そうだね。それが良いと思うよ。

「しのはらともあき税理士事務所」の所長の僕はこんな感じの税理士です。

しのくん

もし気軽に何でも相談出来るような税理士をお探しでしたら僕の事務所までお気軽にお問合せ下さい!
わん!(私の主人なのでどうか宜しく使ってやってくれよ!案外、頼れるやつなのよ!)

はぐみ

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【編集後記】

確定申告が終わりまして、少しオフの日を

作りました。その間にやりたかった事を少し進めました。

そして今は相続が生じた場合の各種手続きについて

改めて勉強しなおしています。

時間を作って書籍を読む日々は幸せな時間の一つです。

(勿論、美味しいワインとかビールを飲む時間の方が幸せですが笑)

【昨日の1日1新】

~ 横浜地方法務局(本局) 商業登記手続き ~